日本製 東京光学 プリモフレックス Va Topcor 7.5cm3.5 搭載機
ビューレンズに深度確認の絞りを装備した・・・プリモフレックス Va Topcor 7.5cm3.5 搭載機
世界最大級の二眼レフ総合サイトの二眼里程標によりますと・・・東京光学製造、大沢商会販売の二眼レフブランド・プリモフレックス。プリモフレックスには多くのモデルがあり、最も人気のある機種はオートマットであろうが、最も特徴的な一台となれば ビューレンズにも絞り機構が導入された二眼レフの5A型だろう・・・と紹介されています
全くその通りで、距離計カメラの深度と同じく 誰も必要としなかったのか・・・良し悪しはともかく、二眼レフ史上ビューレンズに絞りを装備したのは、戦前ドイツの木製フォーカルプレーンシャッター機・メントレット(Mentorett)が存在したとの事、自分の知る範囲ではレンズ交換式のマミヤCシリーズ用105mmDSレンズくらいのものではないかと。
通常機種としてはこのプリモフレックス5A型だけだと思います、ビューレンズの絞りは、レンズ外周のリングで操作する。上下の絞りはルールに従った場合連動して動作するが、ビュー側の絞りを開放にしておけば機構が無いものとして、普通にテイク側の絞り操作が可能。
東京光学としては「露出計不要の新機能」とまでうたったビューレンズの絞りは、面白い機構ではあるが実用上のメリットと言うか利便性が感じられるとは言い難かったようで、正直ほとんど反響が無かったということで次代オートマットへの採用は見送られている。
その他の機構も前モデル4A型から大幅な変更が施され、テイクレンズには新設計の4枚構成トプコールレンズを採用。テッサータイプのレンズは、2型のJ・シムラー以来。シャッターもレクタスから高級仕様の最高速1/500秒セイコーシャ・ラピッドに変更され、ひとクラス上のカメラへと大きく変貌を遂げている・・・と紹介されていました。
フイルム装填はスタートマーク合わせ式で自動停止、シャッターチャージも手動と変更は無いながらも、上下レンズ間左右に絞り・シャッター速度ダイヤルを儲け、ビューレンズ上部で双方の数値確認が可能になった。それによってデザインの印象も変わって見えます、
さて、状態として特目立つスレなどは無いのですが、よく見るとウェストレベルファインダーにかるい歪みが・・、また一部に前ユーザーによるタッチアップがあります、アルコールで拭くと色落ちしますし 、やはり 気になりますので、手元の歪や後塗りの無い代替パーツとの交換を致しました。
写真も交換後のものと入れ替えております
念のため、シャッタ機構のネバリも心配、念のため 整備/グリスアップとレンズクリーニングを済ませ、シャッター機構に3ヶ月の保証が付いております。
構造的に整備手間もかかり 決して格安ではありませんが、整備された 東京光学 プリモフレックス Va Topcor 7.5cm3.5 搭載機を・・・お探しの方に・・・おススメです。
■シャッター機構など整備を済ませ 滑らかな動作です。
■外装底部レザーに前述のヒビ、割れ修正跡など散在します。
ピントフードを 歪み/キズ/再塗装の無いものと入れ替えました。