アンティーク折畳み式・・・ベスト半裁判 ドリー
ドイツ製 ドリ- ベスト半裁判
ドイツの Certo 社・・・何と読むのでしょうか、英語ではサートとも読めそう・・やはりドイツっぽくチェルトかツェルトでしょうか？
ともかく、当ドリー１９３０年当初に製造されたようです、コダックのVPK（ベス単）の時代で、同様の機械が各社から発売されていた頃のものと思われます。
コンパクト化のためコダック流パンタグラフを採用、フォーマットはベスト半裁判の３Ｘ４cmとした結果、出っ張りも少なくなり、古風でエレガントな雰囲気も漂い、黒のレザーに光沢メッキパーツが上手くマッチして、個人的には、アンティークカメラの上品なまとめ方として完成されたフォルムの気がして一目惚れ状態で入手。
系統立てた記述が見つからず、モデル名が特定出来ておりませんが、Dolly A の後期型ではないかと思っております、間違いはご容赦。
ピント合わせやシャッターの違いなどバリエーションがあるようで、当機は前玉回転式の目測ピント合わせと、リムセット式コンパーシャッターにシュナイダー社のラジオナー5cm4.5をマウントして載せていますから、結構上級機ではないかと・・・。
その後、ツァイス・イコンによる１２０規格のイコンタが大ヒットすることでチェルト社もパンタグラフ式から、前蓋を縦位置で開くスプリング式１２０規格のドリーを展開してゆくことになるのです、この時期になると広告媒体も多様化したのか、ネット上でも散見できますので、ご興味をお持ちの方はチェックいただければと思います。
自分の視野の狭さで恐縮ですが、コンパーシャッター付きの ドリー A モデルは、Bモデルが登場する端境期だったのかどうか分かりませんが、存在していたのは確かなのに 記述も僅か 意外と少ないのでしょうか 「 欲しい・・」と思って探す時に限って見つかりません･･･本当です。
固定鏡胴が定着する前のこの時期だけに存在出来た、アンティークな雰囲気を持つ折畳み式35ｍｍカメラは探すと意外と見つかりません。 状態として、年代相応の外観、持ち回りや操作によるスレ、レザーのクスミはご容赦いただきますが、機構的に特に気になる不具合も無く、前蓋固定、巻上げ、シャッター機構などスムースな操作をお楽しみいただけます。
チマチマしたアンティーク調のコンパクトカメラお探しの方には魅力的な機械ではないかと・・・・。 念のためシャッター整備修理、レンズクリーニングを済ませました、シャッター機構に3ヶ月の保証が付いています。
レンズは あのシュナイダー社のラジオナー5cm4.5 いかがでしょうか
■年月を経たクラシックカメラです、シャッター整備・各部点検済み商品。
■レンズに目立つカビやクモリは無いように思います。
